日本人が歯を失う最大の原因が歯周病です。歯肉が炎症を起こして腫れ、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。それが深くなっていくと歯の土台となっている骨が縮小し、最終的には歯が抜け落ちてしまうのです。また糖尿病など他の病気との関連も指摘されています。
歯周病はなかなか自覚症状がでにくく、多少の腫れや出血程度では、大したことはないとついついそのままにしてしまいます。軽度~中程度の症状であれば、歯石除去(スケーリング)や薬物治療で歯周病の進行を食い止めることができますが、歯周ポケットが深くなりすぎた場合には十分な歯石除去ができないため、一旦歯肉を剥離して、歯石を除去してからまた元の位置で縫い合わせるという外科手術(フラップ手術)が必要になります。また、エムドゲインという薬品を塗布することで、一度破壊された歯周組織を再生することができます(保険適用外)。
とはいえ何より必要とされるのは、日頃のメインテナンスで。自身のプラークコントロールやPMTCで、常日頃から口腔内を清潔に保つよう心がけましょう。
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